庭師のひとりごと

  • 新年の準備

    茶道のお正月行事に「初釜」というものがあります。 新年にお客様をお招き 新春の喜びを懐石やお茶でおもてなしする行事です。 新春をお祝いする訳ですから お庭もそれなりの手入れが必要となります。 お正月の雰囲気を清々しく演出するため、青竹で垣根を作るか もしくは修繕します。 美しい青竹が新年の気分...
  • 冬の情景

    クリスマスも終わり、年末も押し詰まって来ました。   毎日 寒空の下、忙しく剪定工事に追われています。   冬は寒くて庭に出るのは遠慮したくなりますが 冬には冬の良さがあります。 すっかり落葉した木々の間からの木漏れ日が美しい・・・ 忙しくしてると見落としがちですね。 冬のせせらぎも優しい...
  • NARUTO ART GATE ILLUMINATION 2017

    徳島県鳴門市でのイルミネーションイベント NARUTO ART GATE ILLUMINATION 2017 ガラスアート作品とイルミネーションを融合した作品を制作しました。 夕日が ガラスアート作品に当たり 美しい・・・ ガラスアート作品は「西中千人」さんの作品 私はそれをに青石を立て込み...
  • 路地庭の剪定

    私がお稽古でお世話になっている茶道先生宅の剪定です。 今回は、年に数回京都より宗匠がお見えになるのが近いので 伸びた枝や落ち葉清掃などの作業です。   ただ単に綺麗にするのではなく あえて虫食いの葉や黄色いは等を少しだけ残します。   あえて残す事により 秋の風情を感じてもらえる気配りも、庭...
  • 苔屋根

    大きなピザハウスを作っています。   この小屋は中にピザ窯やかまどキッチンなどが入る場所です。 せっかくこのような楽しい建物を作らせて頂けるなら外見も拘りたい!! そこで屋根材に選んだのが「苔」です。 苔は屋根材として素晴らしく 根から養分を取らないので土が不要 種類によっては自然降雨のみで...
  • 小さなビオトープのある庭

    都会の真ん中、新宿区の現場で自然を楽しむための庭を作りました。 乱張り石のアプローチを抜けて行くと。   メダカやトンボ等が群れ楽しむビオトープが現れます。  ビオトープのある庭   私のビオトープや池のシステムは屋根の雨水を水源とするので水道代は考えなくてもよいエコなシステムです。 必要なの...
  • 雨の庭

    雨の中、過去に作った日本庭園の管理作業です。 この表札石はブランド石材「鞍馬石」を加工して作って頂いた一点物   夜には明かりが灯り 文字と周囲がほんのり照らされます。   雨露に濡れた笹の美しい緑と相まって誇張しない存在感は流石ですね。 蓑垣と縁先手水鉢も 雨に濡れて良い雰囲気に・・・ ...
  • 角御影石と伊勢ゴロタ石の延段

    一昨年作庭した表千家茶道の先生宅で作らせて頂いた、路地の延段です。 四角い白御影石と丸っこい伊勢ゴロタの対比が面白いデザインとなっています。 やはり庭は作り立てより 数年の年月を経た方が良い雰囲気になりますね。   これから、さらに年月を重ね 目地に苔が乗るともっと良い雰囲気になってきます。...
  • 茶道路地庭

    外待合の側にはお客様ご希望の瓦の路地・・・ 作るのは大変ですが侘びた雰囲気です。 瓦の通路を抜けると梅軒門代わりの竹枝折戸 選び抜いた川石と鞍馬の飛び石でリズムを作ります。 そして細い路地を抜けると鞍馬石を使った蹲。   ここのお宅は裏千家なので 表とは役石の湯桶石と手燭石がが逆になりま...
  • 古い物と新しい物。。。

    昨年作った庭ですが このお宅の先々代お爺さんがこよなく愛していた庭石がたくさんある豪勢な日本庭園。   ですが若い施主さまは「石も良いけど、いまどき石がゴロゴロしている庭もね~」と あまり庭石をたくさん使うことには消極的でした。 ですがせっかく大切にしてきた庭石 使いようによっては現代風の建物...
  • オリジナルデザイン大谷石照明

    オリジナルデザインの大谷石の照明です。 解体前の古い住宅に使われていた大谷石をリメークして 通路を照らす照明に作り直しました。 古い住宅の記憶も新しい庭に取り入れるのも 庭師としての務めと考えています。  
  • 大きな日本庭園の管理

    今日は以前、作らせていただいた大きな日本庭園の管理です。 花菖蒲が満開で初夏!って感じで良いですね。 苔も日光を浴びて美しい色になって来ました。 4年目になる蓑垣もいい風情。 やはり庭は作ってすぐより数年経った方が味わい深くて良いですね。